テラ(Terra)は、コンピュータゲーム『キングダム ハーツ シリーズ』に登場するキャラクター。声優は置鮎龍太郎が務める。
設定[]
『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』に登場する、マスター・エラクゥスの三人の弟子のうち一人であり、「旅立ちの地」で修行を積んでいるキーブレード使い。
夢はキーブレードマスターになる事で、同時にそれは親友であるアクア、ヴェントゥスの夢でもある。落ち着いた雰囲気を持ち真面目かつ実直な青年で、内面は正義感が強く熱い心を持っている。しかし、アクアによれば「純粋過ぎる」との事で、非常に騙されやすい一面を持ち、それ故にエラクゥスには闇に捕らわれやすいと危惧されている。友を守りたいという思いから力を求める傾向が強く、エラクゥスの光を絶対視する教えや、親友のヴェントゥスとアクアの光の心が強すぎる事が原因で、彼の心の闇は次第に浮き彫りとなっていったが、何度も闇に誘われそうになりながらも心の闇を制する方法を求めている。
キングダムハーツ バースバイスリープ[]
キーブレードマスターの試験をアクアと共に受けるが、心の闇が制御できていないとの事で落選。落ち込む最中、突如ゼアノートに言葉をかけられ、それからすぐに失踪したゼアノート捜索とアンヴァース討伐の任務にあたる。
その最中、マレフィセントを初めとする者達の干渉により苦しい思いを抱きつつ旅を進め、仮面の少年の存在を知り、調査を進めて行く中でアクア・ヴェンと再会。しかし、その旅路を見てきたアクアから、「闇に近づき過ぎているのでは」という指摘され、ショックを受けたテラはその場を立ち去ってしまう。
別れた後、ブライグに捕らわれたゼアノートを救い、その際に憎しみに囚われた闇の力を使ってしまい茫然とするが、キーブレードマスターとしてゼアノートに認められ、仮面の少年『ヴァニタス』を追って再び旅立つ。
旅の中で温かな光に導かれてデスティニーアイランドに辿り着き、そこで幼い頃のソラとリクと出会う。大事な存在を守るために強くなる事を願うリクの姿に、キーブレード使いの資質を見出したテラは、その力をリクに継承させ、自身も改めて守るべき者のために戦う決意を固めた。
その後、ゼアノートの導きで、激昂したエラクゥスがヴェンを抹消しようとする瞬間を目撃し、ヴェンを守る為に闇の力を解放し“闇の回廊”を開いて彼を逃がし、師と交戦。辛くも勝利を収めて和解するが、その直後エラクゥスはマスター・ゼアノートにトドメを刺され消滅してしまう。その時、今までのことがゼアノートの策略であることを知り、自分の過ちを正すためにキーブレード墓場へ向かった。
キーブレード墓場での戦いでゼアノートを追い詰めるも、その戦いで憤怒から生まれた闇の心を完全に解放してしまい、その心の闇を利用され、ゼアノートに身体を乗っ取られてしまう。しかし、テラの思念は鎧に宿り、その執念によって自身の身体に憑依したゼアノートを撃破した。その後χブレード消滅の衝撃で墓場にいた者たちが別の世界へ飛ばされていった中、思念が宿った鎧は荒野に残り、以後留まりし思念として墓場に留まり続けている。
テラの身体はマスター・ゼアノートに乗っ取られたまま、レイディアントガーデンに飛ばされた。レイディアントガーデンでのゼアノートとテラを取り戻そうとするアクアとの戦いの中で、ゼアノートの中に残っていたテラの心が徐々に抵抗し始めるも、テラの心を追い出そうとゼアノートが自らをキーブレードを刺したことで、テラの身体は闇へと落ちてしまう。しかし闇に落ちていくテラを助けようと闇の中に飛び込んだアクアが、自らと引き換えに鎧とキーブレードを使ってテラを救ったことで、テラの身体は光の世界に戻っていった。
「ゼアノート」は最終的にテラとしての記憶もマスター・ゼアノートとしての記憶も失い、倒れていたところを賢者アンセムに拾われ、以後彼の弟子として過すようになった。シークレットムービーでは、記憶を失った「ゼアノート」の中にはマスター・ゼアノートとテラの心が存在し、互いに心の主導権を争っている描写が見られた。 その際に自身の心に「他者の心」を宿していること、そして自分の心が取り込まれて闇そのものになり、そのせいでどれだけの犠牲を払おうとも、果たしたい目的があると語っている。 それと同時に、シークレットムービーにおいて「旅立ちの地」でヴェントゥスと共に「ソラ」の名を呼んでいる。
キングダムハーツII ファイナルミックス[]
テラの思念が宿った鎧が『BbS』に先行し、留まりし思念という名で『KH2FM』で登場した。ディズニーキャッスルの礎の間に現れた、キーブレード墓場の荒野につながっている異空間から、かつて自分が会ったことがある2人の内1人の少年が成長した現在のキーブレードの勇者のソラを見て、継承した筈のリクではなくソラがキーブレードを持っていた事に不審に思い、彼とその仲間達を、仲間だったヴェンとアクアを苦しめ、自分の体を乗っ取ったマスター・ゼアノートの関係者と勘違いして、彼らに襲い掛かった。ソラ達との戦いに決着が着いた後、ソラの中にいるヴェントゥスの気配を感じて停止、再び異空間に留まった。
なお、その後再び訪れても何度でも戦う事ができる。
キングダムハーツ コーデッド[]
ソラの中にあった「痛みの記憶」のひとつとして、ヴェントゥスやアクアと共に登場。データのソラは彼らを見て「会った事がある気がする」と話しており、かすかながらもテラたちのことを覚えている模様。
『Re:coded』のシークレットムービーでは、王様とイェン・シッドは“ゼアノート”とマスター・ゼアノートが同一人物である事には気付いてはいるものの、テラの行方は未だに掴めていない事が判明している。また、闇の探求者アンセムとゼムナスがソラたちに敗れて消滅した事で、ゼアノートが復活する事が示唆されており、それは同時にマスター・ゼアノートと共にテラも世界に帰還する事を意味している。
戦闘・能力[]
「BbS」の三人の主人公の中で、大きなキーブレードで敵をなぎ払う、力あふれる戦闘を得意とするパワータイプ。それ故に、一つ一つの行動に隙が目立ち、下手をすると反撃を受ける可能性が他の二人より大きいが、その分見返りも多く、与えるダメージも大きい。
使える技や魔法も、彼に見合ったパワフルなものが多い。また「ダーク」の名がつく闇の力を使った技も、三人の中では彼しか使えない。
コマンドスタイル[]
- ファイアブレイザー、ダイヤモンドダスト、サンダーボルト
- それぞれ、炎・氷・雷の攻撃に特化したコマンドスタイル。ファイアブレイザーは通常攻撃で炎の輪を放ち、ダイアモンドダストは武器と氷柱の同時攻撃が可能であり、サンダーボルトは敵の位置を問わず、急接近する攻撃を繰り出すことができる。フィニッシュ技は、ファイアブレイザーでは3方向に駆け抜ける炎の波を放ち、ダイヤモンドダストでは氷の華を咲かせて周囲の敵を巻きこみ、サンダーボルトでは、巨大な電磁場を作り出し広範囲に電撃を放つ攻撃を行う。これらのコマンドスタイルは、3人のコマンドスタイルの基礎中の基礎である。
- フェイタルモード
- パワー重視のコマンドスタイル。攻撃力の高さは勿論のこと、テラにとって致命的な攻撃速度がアップする効果を持っている。コマンドゲージもためやすく、序盤では頼りになるコマンドスタイル。フィニッシュ技は、はるか上空に飛び上がり、渾身の力を込めてキーブレードを振りおろし衝撃波を起こす。テラのウリである力を全面に押し出した彼らしい技である。
- ロックブレイカー
- 大地に眠る力を呼び覚ましたコマンドスタイル。攻撃力がさらに上昇し、全ての攻撃にスタン効果がつくという文字通り全てを揺るがす攻撃が可能である。フィニッシュ技は、岩の塊を呼び起こし渾身の力を込めて打ち飛ばす。打ち飛ばされた岩は、命を吹き込まれたかのように獲物を求めてさ迷い続ける。
- ブレードチャージ
- 武器に光をまとわせ、巨大な魔法剣であらゆるものをなぎはらうコマンドスタイル。攻撃のリーチがすさまじいほど長くなり、敵を一網打尽にすることが可能である。フィニッシュ技は、剣を上空に掲げ力を込めた後、さらにリーチの伸びた武器をひたすらにブン回し、まばゆい光と共に振りおろす。その攻撃は、光の世界の勇者と呼ぶにふさわしいものである。
- ダークインパルス
- 自身の中に眠る闇の力を解放し、あらゆるものを破壊しつくすコマンドスタイル。破壊の力に特化しており、攻撃の一つ一つが、とても重く禍々しくなっている。フィニッシュ攻撃は、影に溶け込み敵の足元に急接近した後、禍々しい闇の手で相手に掌打を繰り出す。どれほど遠くにいても、この掌から逃れる事は出来ない。
- アイスブラスト
- アイスの力を借りた隠しコマンドスタイル。低確率で発生する。アイスの竜巻や、アイスボールを打ち出す攻撃など、とてもかわいらしい技を繰り出すことができる。フィニッシュ攻撃は、周囲にアイスクリームの玉を呼び出し、それらを破裂させてダメージを与える攻撃を行う。とてもファンシーなフィニッシュコマンドである。
- リズムミキサー(Final Mixのみ)
- 音波を操る隠しコマンドスタイル。連続で突きを繰り出したり、周囲にキューブを出現させて爆発させたりする。フィニッシュ技は、表示されたボタンを押して連続で広範囲を攻撃。表示されるボタンは○→□→△、△→○→□、□→△→○のランダム。この攻撃に当たると敵は高く撃ちあがる。表示されていないボタンを押すとダメージが少なくなる。ボタンが3回表示された後に○を押すと広範囲へ衝撃波を放つ。雑魚敵戦、ボス戦、どちらでも大ダメージが期待できる優秀なコマンドスタイルである。
専用シュートロック[]
- ソニックシャドウ
- ブラックボレー
- アルテマキャノン
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